はーつのまったり名倉旅行記 | ただいま!

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Posted by はーつ ◆TIFADIrom. on  | 

【第二】きっと、死ぬまで

どうも、はーつです。
細々とやっていこうと思います。

きっと、死ぬまで一緒にいられる。
そんな気がした、ある夏の日――

               *
 
てっぺんにのぼった太陽は日差しを強め、
オレの食べているアイスキャンディを溶かしにかかっていた。
負けるもんかと食べる速度を上げるものの、
最後の一口分は蟻のエサとなってしまった。

徐々にできていく蟻の行列。
一口分のアイスキャンディはいったい蟻何匹分の食糧なのだろうか。
蟻の観察にふけることとなったオレは、呼びかける声に気付くのには時間がかかった。

雪さん「はーつさん、熱中症になってしまいますよ?」
は「え?ああ。蟻を見てたらつい」
雪さん「蟻、ですか?」
は「うん、蟻。アイスを運んでるんだ」
雪さん「蟻たち、お腹壊してしまうかもしれないですね」
は「そうだね」

特に別段変ったところなどない、いつも通りの会話。
しかし、なんだか胸の奥につっかかるものがあって、ぼうっとしてしまっていた。

雪さん「ど、どうかしましたか?」
は「ん…」
雪さん「はーつさん?」
は「あ、ごめん」
雪さん「悩み事ですか?」
は「そういうわけじゃないんだけど…」
雪さん「?」
は「キス、してもいい?」
雪さん「い、いきなりですね///」
は「ごめんごめん!冗談だよ」
雪さん「…冗談だったんですか」

ぷくっと頬を膨らませる雪さん。
ああ、こういうかわいらしい面も見せるんだよな。
またも心ここにあらず。

雪さん「はーつさん、本当に大丈夫ですか?」
は「うん」
雪さん「熱中症かもしれません!」
は「いやいや、そんなことはn」
雪さん「あります!」

かぶり気味で説得にかかる雪さんにはお手上げだった。
オレは水に浸したタオルを額にのせ、しぶしぶベッドに寝ることにしたのだった。

                 *

ふと意識を取り戻した。
斜陽の差し込む半開きの窓からは、夕暮れ時特有の涼しげな風が流れてくる。
カナカナという合唱は次第に大きくなってきた。
タオルは新しくなっていた。
雪さんが何度かかえてくれたのであろう。

天井を見つめながら考え事をしていた。
は(ああ、晩ご飯は肉がいいな。
魚は…雪さんが焼いてくれるんだからいいか。
今夜も楽しみだ。
…何で雪さんはオレにこんなにも優しくしてくれるんだろう。
オレは雪さんの事が好きだ。
じゃあ、雪さんも…なんだろうなきっと。
なんて自意識の高い考えだろうか)

は「いつまで一緒にいられるんだろう」

そうつぶやいた時のことだった。
ドアがそっと開き、雪さんが入ってきた。

雪さん「あ、起きてらしたんですね!」
は「うん、タオルありがとね!」
雪さん「いえいえ!ご飯、できましたよ!」

意気揚々と食卓へ向かう。
…今夜は魚だった。
 
                *

食器を洗う雪さんの背中に問いを投げかけてみた。

は「雪さんは、オレの事好き?」
雪さん「ええ、もちろんですよー」
は「雪さんはなんでオレに優しくするの?」
雪さん「メイドですから」
は「メイドじゃなかったら?」
雪さん「雪ははーつさんのこと好きですから」
は「あ、ありがとう」
雪さん「どうしたんですか、いきなり」
は「オレ、雪さんが好きだよ」
雪さん「あ、ありがとうございます//」

手を止めて、オレのそばに来てくれた。
その顔を見るだけでどきっとした。
そう、ドキドキする。
顔が真っ赤になっているのもわかる。
オレがもし犬だったなら、今頃しっぽはひどくあらぶっていたに違いない。

は「雪さんは、オレといつまで一緒にいてくれるんだろう」
雪さん「ずっと、ですよ」
は「何でそんなことが…」
雪さん「雪は、こうやって目の前にいるだけで、他愛のない話をするだけで、幸せを感じてます」
は「うん」
雪さん「きっとそれはこれからも続きます。はーつさんは雪を幸せにしてくれます。だから…」
は「一緒にいられる、と」
雪さん「はい」

オレは、至極簡単な話だったんだな。なんて考えていた。

雪さん「はーつさんは…」
は「オレも、雪さんという存在に触れてるだけで幸せ」
雪さん「存在…?」
は「普通に話してたり、オレに尽くしてくれてたり。オレも雪さんと触れ合ってると幸せになれる」
雪さん「ありがとうございます///」
は「一つ一つ小さなことに幸せを感じる。すべてに幸せを感じる」
雪さん「いいすぎですよ///」
は「だからなんとなく確信した」
雪さん「何を、ですか?」

は「きっと、死ぬまで一緒にいられる。そんな気がする」

うなずく雪さん。
そしてオレたちは、
そっと、キスをした。




おしまい。
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Category : 離脱日記
Posted by はーつ ◆TIFADIrom. on  | 3 comments  0 trackback

-3 Comments

心は紳士な名無しさん says..."Re: 【第二】きっと、死ぬまで"
にしても文章がうまくなったな。それと雪さんかわいいな。
2011.08.01 01:31 | URL | #- [edit]
心は紳士な名無しさん says..."Re: 【第二】きっと、死ぬまで"
なんかネガティブになってるような気がしますな・・
2011.08.02 20:58 | URL | #- [edit]
心は紳士な名無しさん says..."Re: 【第二】きっと、死ぬまで"
まさかはーつが帰ってきてるとは思わなかった

遅くなったけどおかえり
2011.08.05 15:06 | URL | #- [edit]

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